トレチノインによるターンオーバーで治る皮膚病

トレチノインは正確にはオールトランスレチノイン酸と呼ばれ海外では外用薬として皮膚疾患に使用されています。
しかし、日本国内では認可されていないため一部のクリニックでしか処方されず、現在では改良を加えた刺激の弱いナノカプセルに入れたトレチノインなどを処方するクリニックも増えてきています。
また、もう1つ使用する方法としては個人輸入という海外から取り寄せる方法もありますが、この場合は使用上の注意事項や副作用についてもしっかり把握する必要があります。

では、このトレチノインでどのような効果があるかというと、美容医療としてはシミ(肝斑、老人性色素斑、雀卵斑、色素沈着)など、また、ニキビの治療、シワの治療、ケロイドの治療に効果があります。
日本ではシミ漂白剤として個人輸入をして使用している方も多く、その効果も一般的な美白基礎化粧品とは比べ物にならないと評判ですが海外ではニキビ治療薬としてポピュラーです。
原理はというと、トレチノイン(ビタミンA誘導体)は皮膚に塗ることで皮膚の基底層に浸透します。そこで表皮角化細胞を増殖させ、角質剥離作用も同時に起こり、基底層の細胞にはヒアルロン酸が沈着しはじめ、皮脂機能も抑えていきます。
簡単に言うと、細胞が増殖して表面の細胞がはがれ(ターンオーバーを強制的に行う)、ヒアルロン酸などがハリを作り、皮脂を抑えるようになるということで、ニキビの場合は過剰な皮脂分泌と毛穴の詰まりが原因のことが多く角栓が取れて皮膚表面の毛穴が縮まり、皮脂が抑えられることで症状が緩和され、シミの場合はターンオーバーによってメラニン色素が繰り返し剥がれ落ちシミが消えるというわけです。
このような作用のため、ケロイドやニキビ跡、肌の凹凸も解消されます。

トレチノインとハイドロキノンの相性は良いのか?

美容皮膚科や美容外科といった、美容系のクリニックでは治療の外用薬を処方するケースも少なくありません。
様々な外用薬が治療に使われますが、「トレチノイン」と「ハイドロキノン」は、シミや色素沈着の治療として、ポピュラーに処方される外用薬です。

セットで処方される事の多い、この2つの外用薬ですが、なぜ一緒に使われるのでしょう。
実はトレチノインとハイドロキノンは、組み合わせる事でより美白効果が高まると言われているのです。

肌細胞の分裂を活性化させ肌のターンオーバーを高める効果が、トレチノインにはあります。
シミや色素沈着は肌細胞に、メラニン色素が沈着して起こります。
肌の1番奥にある基底層という部分の細胞に、メラニン色素が沈着してしまうと、なかなか消える事がありません。
トレチノインは優れた浸透性があり、基底層にまで入り込んで作用します。
新しく肌細胞を作り出して、メラニン色素が沈着した細胞を、どんどん肌の表面へと押し上げるのです。
そして最終的に、メラニン色素が沈着した古い細胞は、垢として自然と剥がれ落ちる為、シミや色素沈着の改善に繋がります。

ハイドロキノンはというと、還元作用がある為、メラニン色素自体を薄くする作用を持っている成分です。
また、メラニン色素を作り出すチロジナーゼという酵素の働きを抑制する作用の他に、メラニン色素を生成するメラノサイトという色素細胞そのものに働きかけ、減少させる効果が期待できます。

このように、トレチノインは今あるシミや色素沈着の元である、メラニン色素を素早く外へと排出する効果が、そしてハイドロキノンはシミや色素沈着自体を薄くする効果といった違いがあります。

トレチノイン・ハイドロキノンを合わせる事で、より美白効果が高まるのは、このような違いがあるからなのです。

トレチノインが皮膚自体に与える影響

トレチノインとは現在、シミやシワ、ニキビの治療薬として使われていますが、正式にはトレチノイン酸(オールトランスレチノイン酸)と言われビタミンAの誘導体であり元々人間の体内に微量ですが含まれているものです。
しかし、お薬としてはとても強いため日本では一部の認可しかおりておらず、副作用も多数起こることが確認されています。(刺激やカブレ、妊婦の奇形発生など)

このトレチノインは皮膚にどのような影響を与えシミやシワ、ニキビに作用するかというと、元々人間がもっているターンオーバー(28日周期で起こる皮膚細胞の入れ替え)を早めることによって奥にあるシミに作用したり、コラーゲンの生成を促します。
詳しく説明するとトレチノインを外用することで表皮の奥(基底層)に蓄積されたメラニン色素とメラニンを作る細胞、基底層の細胞に働きかけ、細胞が活発に増殖し押し上げられてきます。それに伴いメラニン色素も一緒に押し上げられて排出。そして、長期にわたって使用することで表皮や真皮層を厚くする効果があるために、皮膚にあるコラーゲンやヒアルロン酸の生成を促すことで、シワが減りハリが出てくるというわけです。

また、治療経過については、
1日2回シミやシワに塗る→数日から2週間ほどで皮膚がカサつき赤くなってくる(副作用が強い場合は使用回数を減らす、もしくは中止)→その後2週間~8週間で炎症が落ち着きシミが薄くなる
といった段階でシミに対して働きかけます。
また、シワの場合は半年以上続ける必要があります。

治療中の注意事項として、紫外線に当たる際はしっかりとUVをすること。
また、医療機関を受診せずに個人輸入などで購入する際は使用量を守り、お薬自体の管理(冷蔵庫管理や一か月以内で使い切るなど)をしっかりとすること、副作用が強く出た際には医療機関を受診したり使用をやめたり低濃度のものに変えるなどの対処をしましょう。

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